桃苗
当農園で取り扱っている、代表的な桃苗をご紹介します。
「296-16」(「よしひめ」×「coral」)×「332-16」(「あかつき」×「297-2」)
農研機構において育成された早生桃。収穫期は、6月下旬位で「日川白鳳」より5日ほど早い。果肉は白色で溶質であり、果汁は多い。糖度12~13%程度あり酸度はpH4.6前後と少ない。早生品種としては食味良好である。早生で大玉の生食用白肉品種であることから、早生品種の栽培割合が高い西日本などの産地で普及が進むことが想定される。
「モモ筑波115号」×「モモ筑波105号」
黄肉の主要品種「黄金桃」より一週間程度遅く8月中下旬に収穫される晩性品種。果実は350gと大果で、糖度も高く食味が優れている。裂果や果面の荒れが少なく外観が優れ、無袋栽培が可能。「黄金桃」からリレー出荷できる生食用黄肉品種として今後の普及が期待される。
「まさひめ」×「あかつき」
農研機構にて育成された黄肉品種。収穫期は7月下旬〜8月上旬。果形は扁円形で果実重量は220g余り。果皮の地色は黄色で着色は少ない。糖度は平均で14%程度、酸味は「黄金桃」に比べて少なく、黄肉モモ特有の香りがあり、食味は良好である。
「182-3{「岡山446」×「れ-40(「白桃」×「白鳳」)」}」
×「65-20(「高陽白桃」×「さおとめ」)」
農研機構で育成された極早生品種である。果形は扁円形で果実重は平均120g前後と小さい。果肉は黄色で溶質、果汁は多く、糖度12%を超え食味は良好である。花粉を有し、自家結実性で果実の着生は良い。熟期は6月上中旬で「ちよひめ」より10日程早い。
「あかつき」×「よしひめ」
農研機構にて育成された品種である。果形は扁円形で果重は250〜300g位となり玉揃いも良好である。果皮着色は条状で果肉は白色、肉質は緻密で食味良好。成熟期は7月中下旬で、外観、品質ともに優れている品種である。
「日川白鳳」の枝変わりの極早生品種。果重170~250g位で極早生種としては大きい。果形は短楕円形、果皮の地色は乳白色で着色は良い。果肉質は溶質で、果汁多く、甘味は中、酸味は少ない。6月下旬成熟の極早生種としては果実肥大、着色共に優れている。
「白桃」×「白鳳」を交雑育成した中生品種。果重200~250g位、果形は円~やや扁円形で玉揃い良い。果皮の地色は白で、着色は鮮紅色。果肉はち密で多汁、甘味多く、「白鳳」より高糖度で濃厚な、食味良好な品種である。
「白桃」の子と考えられる早生種。果重200~250g位、果形は楕円形で玉揃いも良い。
果皮色は全面濃紅色となり、着色は良好である。果肉は白色、肉質はち密で果汁多く、甘みも強く食味良好である。早生種として品質優良なお勧め品種である。